ホーム > 白神食体験 > 「JAンビニ」米粉パンづくり体験


秋田県三種町にある「JAンビニ」は、全国でも珍しいJAが運営するコンビニ。
地元産の米粉を使ったパンが大人気で、米粉パンづくり体験もできます。
ジャンビニ副店長の山田さん指導のもと、米粉パンづくり体験に挑戦してきました。
「JAンビニ」米粉パンづくり体験レポート

米粉といえば何といってもモチモチ感。地元産あきたこまちの米粉とバターなどの調味料を混ぜて、空気を押し出すようにこねていくと、すぐモチモチに。想像以上の弾力があって、こねるのが楽しくなります。

タネができると、作るパンの種類に合った大きさに切ります。はかりで重さを小まめに量りながら1個の重さを調整。このとき絶対的NG行為は、ちぎること。必ず切り分けないと良い米粉パンはできないそうです。

ここでは1個1個をコロコロと丸めていくんですが、決まった手の形があって、これが難しい。「JAンビニ」副店長の山田さんが手本を見せてくれますが、すぐには真似できない。悪戦苦闘しながら何とかクリア。

丸めたものがこれ。メロンパン1個、コッペパン3個、ゴマパン5個というリクエストで、このようになっています。左の小さいのがゴマパン(各20グラム)。右の大きいのがメロンパンとコッペパン(各80グラム)。

メロンパンといえば、あの甘い皮が必要です。「JAンビニ」特製メロンパンの皮をのせて丸く包んでいきます。メロンパンの作り方を初めて知りました。「JAンビニ」特製メロンパンの皮の作り方は企業秘密。

ゴマパンにゴマをまぶします。モチモチしているからゴマがどんどん貼りつきます。さすが米粉。ゴマの香ばしい匂いが早くも食欲をそそります。ご飯にゴマが合うんだから米粉パンにゴマも絶対合うはず。

コッペパンのタネはいったん機械で平べったくしてクルクル巻いて、その巻かれた端の部分を手で閉じます。どこか餃子をつくっているような感覚。しかしこの閉じ目を作らないと空気が入ってしまいます。

発酵器で20分ほど発酵させてから、パン焼き機に入れます。恥ずかしながら素人としては発酵という工程を初めて知りました。やはり体験することで「学び」があるわけですね。さあ、うまく焼きあがるのか。

ゴマパンとメロンパンは成功!でもコッペパンは・・・。上の茶色のコッペパンが成功例です。比べると違いますね。でも失敗もまた体験ものの醍醐味。失敗したからまた挑戦したくなります。家でもつくろう!
米粉パンづくり体験の楽しみ方と注意点

開始5分でもう楽しいと思ってしまった、それが「JAンビニ」の米粉パンづくり体験でした。ただ米粉をこね始めただけなのに。どんなところが楽しいのかを探る取材にもかかわらず、理由なく楽しいのはまずい。そこでよく考えてみると、「米粉」という特殊な食材自体がすでに楽しいのだという結論に行き着きました。触感もそうだし、米粉で本当にパンが作れるのか?というスリルもそうだし、米粉がつくりだした特殊な状況が楽しかったのです。あとは焼き時間を待つ間も飽きさせない副店長の山田さんのトーク術でしょうか。体験希望の方は、電話予約の際に作りたいパンを伝えてください(特にクロワッサン希望の場合)。また、手袋やマスク、帽子、エプロンは無料で貸してくれます。1回で10人までが体験可能。
米粉パンづくり体験を指導してくれたのは「JAンビニ」副店長の山田さん

「料理ができない人でも、子供でも、ここに来れば米粉パンがつくれちゃう」と「JAンビニ」副店長の山田さんは言いましたが、まさにそのとおりでした。とはいえ、米粉パンマスター山田さんのリードがあってこそ。「米粉でこういうことやりたい、というご要望も可能な範囲でお受けしますよ」と千客ウェルカム状態。「この体験で、米粉でこういうものもつくれるんだ、ということを知ってもらえれば嬉しいですね。家に帰ってからも米粉パンづくりに挑戦してほしい。あ、でもそうするとJAンビニにお客さん来なくなっちゃうか」と言って豪快に笑うその人柄も魅力的でした。

【店名】JAンビニ
【住所】秋田県山本郡三種町鹿渡字町後270 地図
【電話】0185-87-4250
【料金】2時間の体験で1人1000円(要予約)
【備考】エプロン無料貸出